昭和52年の創業以来、庵治石の産地であるこの地で石と向き合ってきました。
墓石や灯籠の加工だけでなく、仏像や石像などの細かな彫刻を得意とし、ここで製作したお地蔵さまは四国88ヶ所霊場すべてにひとつは納められています。
お墓や仏像は、先祖から現在、そして未来に想いを繋ぐ大切なツールです。
石でありながらどこか温かみを感じる私たちのプロダクトは、祈りの輪に静かに寄り添い、人々の心を優しく癒します。
四国霊場第75番札所『善通寺』に建つ『延命龍観音像』（自社制作）
四国霊場八十八ヶ所八十八番札所『大窪寺の修行大師』 先代社長が若い時に制作した修行大師(弘法大師)
四国霊場第84番札所『屋島寺』の不動明王 座像 (自社制作)
平井家墓所12寸角五輪塔、石塔、霊標、新型地蔵(意匠登録済)を庵治細目極上(庵治石最高級の岡谷原石、大丁場)で製造し自社で建之。
株式会社ポケモン監修で庵治石のヤドンを制作（CLIENT:香川県）
庵治石細目極上(岡谷原石、大丁場)で作られた登山家の夢のアイガーのミニチュア
「庵治石」は香川県高松市の庵治（あじ）町と牟礼（むれ）町にまたがる五剣山（ごけんざん）の山麓のみで採れる花崗岩です。
キメの細かさや光沢、重量感を兼ね揃えた上品な存在感は、まるで宝石のよう。
古くから最高級石材と讃えられ、「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれています。
構成鉱物の結晶が極めて小さく結合が緻密なため、他の地域の花崗岩と比べて硬いのが特徴のひとつ。
細かな黒い点や立体的に浮き出て見える「斑（ふ）」と呼ばれる独特な模様には、吸い込まれるような美しさがあります。
もともと傷の多い庵治石は、墓石や灯籠などのように大きく切り出すことができるのは採石される量のたったの３％。
これが庵治石が高級たる所以でもあります。
傷が見つかった石は、傷のない部分を丁寧に切り出して、像や置物などの素材にまわります。
庵治石は数ある石のなかでも加工が難しいことで知られますが、村井重友石材店では、大小さまざまな機械と高度な技術、そして経験をもとに、石のサイズやコンディションに合った加工を施しています。
「硬くて重い」イメージのある石ですが、庵治石の表情は実はとても豊かで味わい深いもの。
自然が生んだこの唯一無二の風合いは、純粋にデザインとして秀一です。
この魅力をさらに引き出すには、これまでの概念を超えていかなくてはいけないと村井重友石材店は考えます。
代々この地で受け継がれる伝統をきちんと守りながら、異なる業界とのコラボレーションや、新しいアイデアの採用、技術革新など、新たな挑戦に積極的に挑むことで、庵治石の魅力を、全国、ひいては世界に伝えていければと思っています。
